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タイの飲食店をウェブマーケティングで救えるのか考えてみた

コロナで潰れていく飲食店多いですね。
ただでさえ利益率の低い業界なうえ、アルコールの提供禁止や、時短営業などでさらに利益が圧迫される。

Facebookのタイムラインに頑張って広告しているところも多いですが、側から見ても利益にならなさそうな広告の出し方をしているなと感じています。
広告の文面から苦しさが伝わってくる感じ。

今の状況で僕が飲食店を経営していたら、何か現状を打開する策でも打てるのか?
と言われれば、正直ありません!(キッパリ)

ミシュラン星つきの超一流のレストランですら苦戦しているのだから、普通の飲食店なんてどうにもならない。

とはいっても、今何もしないところと、将来に向けて日々の積み重ねをするところでは大きく差が出るはずです。

継続的に利益が上がるビジネスモデルか?

飲食店の利益率がどのくらいかは詳しくは知りませんが、おそらく最終利益で10%くらいなのかなと推測します。

原価30%
販売管理費20%
家賃30%
広告宣伝費10%

という勝手なイメージです。
仕入れ原価だけでなく、在庫リスクも考慮すると、かなりシビアな利益構造と思います。

仕入れが足りないと売上伸びないし、仕入れすぎると損失につながる。
というそもそも条件がよくない。

ウェブマーケティングをかける以前に、飲食店が選ばれる理由を明確に作っておかないと続かない。
2020年のデータでタイ国内の日本食レストランが4000件。
その中で生き残るのってかなり至難の技。

売上伸ばそうと店舗拡大したら、家賃が増えてコロナみたいに外出できなくなると詰む。

デリバリーは利益が出ない

すでにデリバリーは普及していますが、飲食店からしたら利益が出ないからなるべくやりたくない。
特に居酒屋とかは、料理の美味しさではなくて、楽しくお酒を飲む場を提供しているだけなんだから、自宅で割高な居酒屋料理を食べようとは思わない。

もちろん、すべてを手作りしている飲食店は例外です。
ただ、多くの居酒屋は、誠屋とか業務用冷凍食品を解凍して簡単な調理を加えただけのものも多いはず。

デリバリーでもある程度の収益は上がるはずですが、大型店舗を借りているところは分が悪い。
デリバリーだけなら、キッチンさえあれば誰でも始められるし、タイ人の間ではクラウドキッチンなどのレンタルキッチンも普及している。

そうなると、家賃や従業員の費用が余分にかかる店舗経営のお店は不利。

店舗の縮小を検討

僕が仮に今飲食店を経営しているとすると、固定費を徹底的に削ることを考えます。
コロナは世界の経済を動かしている人たちが仕掛けているものなので、いずれは収束します。
けれど、いつコロナが落ち着くかは確定できないし、間違いなく経済基盤の弱い人たちを振り落としてからコロナを収束させるはずです。

だとしたら、家賃など高い固定費を払い続けて我慢するのはかなりキツい。
売上は不確定、費用は確定なので。
つまり、ある程度稼ぎ続けないと確実に負けるゲーム。
フィフティ・フィフティではなく、負ける可能性のほうが高い。

可能であるならば、現在の店舗営業を最小限、もしくは休業させ、デリバリーに特化したビジネスとして運営していく。
従業員も最小限で、細く長く生き残っていく体制にしておく。

デリバリーについても、冷凍食品やミックススパイスなど感想したもの。
在庫リスクがほぼないものに特化するのがいいでしょう。

お客さんとしても、冷凍保存できたほうがありがたい。
ただし、今のタイミングだと冷凍食品のデリバリーをしているところは多いでしょうね。

もはや差にならないかもしれない。
それでも、競争優位のあるプロダクトなら勝算はあるでしょう。

プロダクトが全て。

利幅の取れる商品での広告は可能性あり

一部のタイ人は料理がかなりうまいので、どんなものであっても簡単にコピーされてしまいます。
なので、画期的な料理を作ってもすぐにパクられるでしょうし、タイ人受けするような見た目の華やかさも考慮したりと大変な部分もあります。

それでもカレーのスパイスなど原価がかなり安くて、保存性が高く、組み合わせが無数に考えられるため作り手によってばらつきのある商品なら、ネットで販路を拡大させる可能性があります。
ヒントになりそうなジャンルは、大手が安定して販売している商品をみるとひらめいたりします。

カレー粉というのは、ハウス食品が創業当時に主力商品として販売していたものです。
ハウスは今は大企業ですが、戦後は大阪で調合したカレースパイスを売っていました。

あと、面白そうなのはウスターソースなどの濃縮調味料、ジンジャーエールやクラフトコーラなどのエナジードリンクとか。
ジンジャーエールとか大衆受けするうえに、原価が激安で、調合もさまざまなのでいいでしょうね。
保存も原液だったら場所取らないし。

あとは、法律をよくチェックする必要ありますが、マリファナ(大麻)関連の食品です。
大麻も金儲けをしたい人たちが、利権の確保を終えたなら一気に普及させるのではとみています。

僕はハイにならない大麻、THCがほとんど含まれていないものを試食してみたことがありましたが、単なるハーブの一種です。
別に飲んでも何も変わらないし、なんでハーブティーごときでこれまで規制されていたんだろう?と不思議になるくらいです。

実情を話せば、アメリカで禁酒法が解禁されたとき、警察があぶれてしまったので代わりに大麻を取り締まることにしたという背景があります。

詳しくは長くなるので話しませんが、要は政治の都合。
そして、今は金儲けの論理で大麻を一生懸命合法化させてきています。

コンテンツマーケティングは収益導線をイメージして

デリバリーが飽和して、次の段階としてYoutubeに動画をアップしてきている飲食店も増えてきました。
Facebookやインスタは前々からやられていたことが前提です。

Youtubeはやり方によっては、可能性はありますが、単に料理を教えるだけならかなり厳しいといえます。
日本の市場でいうと、トップクラスのシェフやミシュラン獲得店がプロの料理テクニックを教えているからです。

東京でトップを張っている日本食レストランのシェフに、バンコクの普通の居酒屋レストランがまともにぶつかっても勝てないでしょう。

1つのアイデアとしたら、タイ人に向けて日本風の飲食店を開業するノウハウとか。
Youtubeで簡単に作れる居酒屋メニューを紹介して、収益導線として開業支援とかなら面白いかもしれません。

ワークショップにお金を払うタイ人は意外に多いです。

あくまで信用残を貯めることが中心

市場が膠着している状況なので、何をやってもすぐに結果は出ないかもしれません。
今意識しておいて欲しいのは、あなたの生み出す価値と手に入るお金を切り離して考えることです。

コロナで売上が激減した。
けれど、それってあなたの経営の手腕が落ちたり、料理の質が下がったわけではありません。

世界を支配している国際資本家が、銀行を通じて流通させるお金の量を絞れば不景気になるんです。
なぜそうするかというと、お金がなくて苦しむ人が増えて、ビジネスが潰れれば銀行が資産を巻き上げることができるから。

つまり、大衆はお金を使えば簡単にコントロールできると思われている。
だとすれば、お金とは別の軸でビジネスを考えていくことも大切です。

出費を最低限に抑えたあとは、社会に価値のある活動をこれまで通り積み上げていく。
お金の価値は下がっていっても、あなたの価値は変わりません。
仮にインフレで物価が上がっても、あなたの価値に連動して値段は上がっていく。

つまり、お金を稼ぐための施策をやり終えたら、あとは新しく事業を立ち上げるとか、目先にお金には繋がらないけど世の中に価値のある活動を積み上げていきましょう。